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エロチック乱歩 屋根裏の散歩者のcamusonのレビュー・感想・評価

2.5
ネット宅配レンタルだと、候補リストに入れた作品が
忘れた頃に届くことが多く、
どうしてこの作品を見ようと思ったのかが
さっぱり思い出せないことがあります。
本作品もその1つです。
たぶん、嘉門洋子がどうなってるかなぁとかの
ほんの軽い気持ちだったのだと思います。

それはとりあえず、
猟奇的な画風の画家(故人)の屋敷に、
画家のファンである主人公の嘉門洋子が訪れて、
猟奇的な体験をするという話です。

画家の屋敷に住む住人達、
特に霊媒師親子3人の気持ち悪い雰囲気は悪くないです。

天井の隙間からこちらを覗いている目が映るシーンや
主人公が天井裏に上って部屋を覗くシーンなどは、
日本のホラー特有の背筋がスースーする感じがあり、
これも悪くないです。

ただ、中盤以降は凡庸な展開で、
かつ、低予算から来る安っぽさがちらほら見えてきてしまいます。
見つかった人間の指は、どう見てもマネキンだし・・・。

ディテールを丁寧に作り込むことにこそ意味がある
題材なんだと思うんですけどね。

あとタイトルはどうにかならなかったんですかね。
猟奇ホラーなだけで、大してエロチックでもないし。
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