イチロヲ

悦楽の性界 淫らしましょ!のイチロヲのレビュー・感想・評価

悦楽の性界 淫らしましょ!(2011年製作の映画)
2.5
余命半年を宣告された薄幸美女(西野翔)が、悪魔(亜紗美)の誘惑をかわしながら、本物の幸せを追求していく。死期迫る女性の最期の打ち上げ花火をコメディ路線で描いている、オーピー配給のピンク映画。

過剰なベロベロバー演技とマンガチックな掛け合いで構成されているコメディ作品。ボケのセリフとツッコミのセリフを交互に喋り合うという、現在の日本映画の厭なところが凝縮されているため、多分に生理的嫌悪を刺激させられる。

とにかく、独り言過多のコミカル演技が鼻につくが、「演者の仕事ぶり」を切り取ってみると、それなりに楽しむことができる。ポヤポヤした天然系の西野翔とキリッとした魔性系の亜紗美が化学合成をもたらしており、悪魔世界でのレズプレイに目を奪われる。

また、AV作品で芸術的な舌技を披露している藍山みなみが、本作においてもディープキスのカットで艶めかしい手管を活用。「舌の裏スジ」を意識したコークスクリューの動きが、エロティック・アートの領域に入っている。
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