ぶみ

クロムスカルのぶみのレビュー・感想・評価

クロムスカル(2009年製作の映画)
3.0
殺して、撮る。

ロバート・ホール監督、脚本、ボビー・スー・ルーサー主演によるスプラッター。
肩に装着したビデオカメラで女性を殺害する様子を撮影し、警察に送りつける殺人鬼クロムスカルに襲われる人々の姿を描く。
主人公となる女性をルーサー、彼女とともに殺人鬼と逃げることとなる男性をケヴィン・デイジが演じているほか、ジョナサン・シェック、ルーカス・ティル、レナ・ヘディ、トーマス・デッカー等が登場。
物語は、正直あってないようなもので、とにかく神出鬼没な殺人鬼クロムスカルが、ひたすら人体損壊を繰り返すシーンの連続。
特筆すべきは、やはりクロムスカルのビジュアルで、スキンヘッドにキラキラした髑髏マスク、肩にはビデオカメラを乗せ、愛車は漆黒のクライスラー・C300と、不気味さは文句なし。
公式サイトによれば、作品自体は、2009年に完成していたものの、あまりに強烈すぎる残酷描写で日本の配給会社やビデオメーカーが上映やリリースを躊躇したとのことであったため、どれほどのものかと思っていたところ、今観るとそれほどでもなく、人体損壊の描写も、ゴム感が強かったかなと言うのが正直なところ。
また、何故か数秒に一回、コマ送りになるような映像と、ブレブレのカメラで見にくいこと請け合い。
加えて、14年前の作品であるため、携帯電話やカーナビが古かったり、PCのディスプレイがブラウン管であったりと、一昔前感も半端ない。
原題は、『LAID TO REST』なので、直訳すると『埋葬する』となり、わかりやすくした邦題も悪くない。
全体的にはスプラッターに全振りしたことによる面白さは確保されており、ハードルを上げずに観ると楽しめるとともに、最近のエクストリーム作品の例に漏れず、ポストカードを貰える一作。

速度制限装置を付けてる。
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