いののん

歯まんのいののんのレビュー・感想・評価

歯まん(2015年製作の映画)
2.0
ジャケ写の勝利!
(*2020年5月現在のパケ写は、2018年8月当時のものとは異なります。2018年8月当時のパケ写を、とても良いと私は感じました。)


とても良いと思ったの。和室で、市川実和子さんによく似た女の子(実際は似ていなかった)が髑髏を抱えて拗ね拗ねしているように見える。後ろには、キレイな有田焼っぽい大皿。この写真だけで観ること決定。


タイトルは、歯まん。「はまん」と読むらしい。「しまん」ではなかった。おま○こに、歯がついている女子高校生。セックスすると、オトコのナニはちょん切られる。


この設定は面白いと思ったの。ここから、どういう風に話がすすむのか? 色んな展開が考えられる。楽しみだあ。


と思ったのも、束の間。女の子が苦しんで泣いているわりには、???な行動が多い。自分の身体を自分で調べてみないのか。自分のせいで被害者が出てそれが苦しいのであれば、自室で悶々とするだろう。家族のいるリビングにだって出たくないだろうに。なぜお前は外に出るのだ。こわくないのか。自分が襲われそうになったら、もっとがむしゃらに逃げるだろうに。もっと逃げろよ。最後まで抵抗しろ。あまりにもお気楽な主人公の行動。細部がいたってご都合主義。そのあともあり得ない。あり得ないのは構わないとしても、このあり得なさには腹が立ってくる。


しいて言うなら、宇野祥平は楽しそうに演じてました。


とにかく頑張って最後まで観て、コレは女の子の妄想なのかな、全ては夢のなかの出来事とか願望なのかな、と思いました。自分自身が凶器だったとしても、どんな自分でも、それでも「君が好き」といってくれる男の人が必ずあらわれる、どんな私だったとしても、「それでも君を愛してる」、「君のために死んでも構わない」といってくれる男の人がいるはずだという、高校生の願望。まさか、アレで、差し出された命を食べて生きる話、だなんていわないよね。女子高生や女子大生がこの作品を作ったのなら、応援したいと思ったと思うんだけどな。


冒頭、血しぶきがあがったハズなのに、壁に血がついていない。コレはファンタジーなのかもしれないけど、こんなファンタジーなら私はいらないし、こんなコメディなら私はいらない。


とはいえ、これからも直感勝負で、色々観ていきたいと思います。負けないぞ!
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