シーゲル版と比較すると女性の心理描写に重きを置いているというか、誘惑のシーンが抑えめでグロテスクな切断シーンも省略されている。
それでも、しっかり眼や表情が彼女たちの昂揚や、恐怖を物語っているのは良かった。
リメイクとして観た時に、導入のあまりスタイリッシュではないモノローグを削った部分は良かったと思うけれど、物語の大きな変節であるはずの階段のシーンやその後の各人の描写は薄味な印象。自然光にこだわったというのもわかって黒って200色ありそうだけど、さすがに暗すぎてもっと表情とか流石に観たいなという気持ち。
キルスティン・ダンストって役柄に応じてイケてない度を調節できるのかしら。この映画では完全にその辺のおばちゃんみたいな感じになってた。
