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ハロウィーンタウン2 カラバーの復讐のTomMoviemaniaのレビュー・感想・評価

3.0
『子供向けの作品に真面目になるのは良くないかもしれないけど...』

間違いなく1作目の方が優れていると言わざるを得ない。
ハロウィーンタウンシリーズは私の子供の頃の憧れの存在で、今でもその存在は大きかった。
でも、この2作目は10年以上経った今観てみるとイマイチ微妙な出来だった。

白黒の魔法からルークが偶然助かる演出や、人間界とハロウィーンタウンの2つの世界を交えながら物語が進んでいくのは良かった。1作目と同じような展開になりがちなシリーズものは飽きられやすい。
個人的に勿体無いと感じたのは主人公のマーニーやディランのキャラ設定。マーニーはカルをおばあちゃんの秘密の部屋に入れたりするマヌケっぷりを序盤から見せているのにも関わらず、ホーキング博士のブラックホール理論についてはやたらと詳しい。ここのキャラ設定のブレがかなり目立った。
ディランは1作目でかなり現実的で頭が良いキャラが確立されてたのに、今作は妹のソフィーに訂正されたりするというおっちょこちょいキャラになってた。1作目はディランが夢見がちなマーニーにツッコミを入れていたのに、今作は妹にツッコまれる始末。見方を変えれば面白いけれど、1作目の現実主義のキャラは絶対に残すべきだった。

最後に1つだけ悪かった点を言いたい。
ハロウィーンタウンから人間世界に戻るときに、ワームホールを使うのは無理矢理な展開過ぎるし、「ハロウィーンタウン」という題名から乖離し過ぎてる。単純に魔法を使えば世界観を崩さずに済んだのに、なぜあそこでワームホールを出したのか本当に疑問。
ここは本当に勿体無い。
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