マーくんパパ

丘のマーくんパパのレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
3.8
熱射の砂漠にあるアフリカの陸軍刑務所、人工的に作られた急傾斜の丘で懲罰の上り下りをさせられる懲役兵たち。命令無視で退却した士官ロバーツ(S.コネリー)含む5人がこの刑務所に収容される。徹底的に斟酌なしで軍人として鍛え直すがモットーの実質管理者曹長のウィルソン(ハリー.アンドリュース)や房の担当者ウィリアムズ(イアン.ヘンドリー)らが寄ってたかってイジメ尽くす。このH.アンドリュース偏屈指揮官の存在感がボンド色から抜けたいコネリーより格段抜けてる。軍の理不尽な規律と縦社会を指弾する社会派ドラマだが囚人たちの主張も虚しく藻屑と消える。ルメット名作『十二人の怒れる男』には残念ながら及ばない『五人の怒れる囚人』でした。でもこういう1箇所集中の濃密ドラマは好きです。