喉が渇く…
シドニー・ルメット監督による、陸軍刑務所を舞台とした社会派ドラマ。彼が撮る作品は全体的に蒸し暑い。観る側もこの暑さを体感することになるので、自然と冷房をつけてしまいそうになります。真夏の暑い日に観ると熱中症になる恐れがあるのでご注意を。
ルメット監督の前作『未知への飛行』は"核"の恐ろしさを描いたIFストーリーでしたが、本作は実際に起きてそうなことだからこその怖さ、戦時中の恐ろしさを描きます。刑務所という名のスパルタ訓練所で巻き起こる格差、差別、内部の闇などを刑務所内になる"丘"を軸に展開。あの丘はキツいて。
モノクロだからこそ明確になる光と影、闇を隠蔽しようとする社会の姿。男達の汗臭さが画面から伝わってくる作品でした。
2024.3.28 初鑑賞