Tiger1717

西部戦線異状なしのTiger1717のレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1979年製作の映画)
4.2
戦争とは何の為に戦わされるのか。
ただただ凄惨で容赦の無い暴力がある。
チェロの重低音が低く響くたび、嫌な予感が増していく。主人公パウルの心が壊れていく様を見ているような映画だった。
将軍なんて碌なもんじゃないな。
ラストのタイトル「西部戦線異状なし」。
数ヶ月かけて、300万人も死んで動かない前線位置も、少年兵が回収するドッグタグも、前線はこれだけの暴力と死がある状態が「異状なし」ということなのか。伏線回収が素晴らしい。
観るのに体力を使う映画だ。
Tiger1717

Tiger1717