クソみたいな町のクソみたいな話の作品。
主人公の雑草の花のように逞しく可愛らしく生きていく様がよかったです。
中盤に「半グレ」アンソニーの恋愛がありますがこれが良い。出会い、再会、恋愛が丁寧に描かれていて素直に感情移入できました。特に最後のシーンでは、救われる思いになりました。
「愛」と「亮太」のストーリーとこのエピソードがあることで物語が成立しているように思います。
冒頭のスピード感のある展開、終盤のハッピーエンドとは言えないものの「救済」「再生」を思わせるストーリーは「テンプレ」な恋愛モノとは別に「一見の価値あり」です。
伊藤沙莉。普段は冴えない役ばかりだけど、ここでは不思議とすごく魅力的に見えました。主役を張れる女優なんだと思いました。