井手雄一

ブレードランナー 2049の井手雄一のレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
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見終わった後のなんとも言いようのない感覚は、心に残った形は違うけど、前作を彷彿とさせる。
初めて前作観たときは面白さがよく理解できず、子供心ながら、ルトガーハウアー演じるロイバッティの印象ばかりが残り、なぜかはその当時全然分からなかったんだけど、今回もディッカードとレイチェルの娘やその先の希望よりも、失われていくものへの悲哀や美しさが際立つ映画だった。
前作は、思い出やその後の周辺映画で美化された部分もあり、見直すのに勇気がいるんだけど、それと比べても、2049は良い作品だったと思う。
もちろん不満や消化不良もあるんだけど、丁寧に描かれた”もどき”たち一人ひとりの感情が伝わってくる映画で、これこそがレプリカント映画としての「ブレードランナー」なんだろうと思った。
行くときは、IMAXで観ると良いと思います。
井手雄一

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