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ブレードランナー 2049のLazyのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
2.7
元々ブレードランナーは明るい映画ではなかったが人間とレプリカントの切なく哀しい関係を描きつつ、アクションも盛り込み、未来の街の不思議さも表現するなど、素晴らしい映画であった。
本作は私にとっては難解すぎて退屈、展開が遅いという印象でした。
まったく魅力的で無くなってしまったハリソン・フォードも観たく無かったし、前作ブレードランナーの名を下げてしまったと思う。
しかしながら、AI搭載?ホログラムのジョイの存在は前作のテーマの一つと思われる人間とレプリカントの哀しい恋愛を別の方法で表現している。そして物語の終盤で巨大なジョイの登場によって、彼女がKに付けたジョーという名前が製品としてのジョイが持つ特性のようなものだと判明し、ますます切なくなるのである。
ジョイ役のアナ・デ・アルマスのその類稀無き美しさは私を魅了し、本作品に対して感じていた不満を埋め合わせて余りあるものだった。彼女のおかげで最後まで観ることができたといっても過言では無かろう。この長く、暗く、退屈な作品を最後まで耐えたご褒美として終盤で巨大ジョイの一糸纏わぬ美しい姿に出会うことができたのである。
後で知ったことだが、私は007 No Time To Die で一度彼女に心をいや眼を奪われていたのである。
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