鳩摩羅什

ブレードランナー 2049の鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.5
前作『ブレードランナー』の公開は1982年で、1942年生まれのハリソン・フォードは公開時40歳である。2017年に公開の本作はその続編ではあるが、前作から35年も経てば連続性はほとんどないのではないかと思いながら観たが、前半は独立していたものの、後半は前作を踏襲していた。
SF映画だから当然だが、前作同様、近未来の世界観がたまらない。細かい道具も楽しめる。AIが発達し生活に入り込んでいる昨今、ヒューマノイドが幅を利かせ人間が軽んじられるストーリーは興味深い。若者がどんどんAI的になっているからだ。それが加速すると、本作で描かれたように「本物かどうか」が勝負になるのかもしれない。2つの文字で表されるデジタル情報に対して人間は4つの記号で表されるだけで、本物と偽物の区別は難しいけれども。
本作は、人間とは何か、人間が人間である理由は何かを問いかける作品であった。
鳩摩羅什

鳩摩羅什