景

ブレードランナー 2049の景のネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴィルヌーヴ監督は『メッセージ』で挫折したこともあって合わない気がしてたけど、やっぱりこの鈍重な描き方は好みじゃないなと実感。ストーリーというかプロットは悪くないと思うけど、やっぱり単純に長すぎる。あと私が『ブレラン』という作品に思い入れがないこともあって、この作品への感想としては真っ先に「眠い」が来てしまった。実際、何度か寝落ちしそうになってます。

ただ、前作でも似たような感想を書いたけど終盤は良かった。Kとラヴの水中での死闘は迫力があったし、何よりラストシーンが好き。ジョシやウォレスなど人間の命令に従うでもなく大義のためでもなく、デッカード父娘のためだけに動き、穏やかに死んでいくKの姿は前作のバッティの最期を思わせてぐっと来た。他にも立体広告のジョイに呼びかけられた時のKの更なる孤独感や、ジョイとのラブシーンも印象的でした。AIとのセックスというとホアキン・フェニックス主演の『her』があったけど、今回のシーンは複雑で奇妙で背徳的で革新的だった。
景