このレビューはネタバレを含みます
おさらいとして前作を久しぶりに観てから映画館に臨んだ。
これはとんでもないことになった。すごい映画だ。よくこんな話を思いついたものだ。とにかく大変だと。
以外本当にネタバレ
まさか子供の話になるとは。レプリカントが命を紡ぐという発想がなかった。やられた。松本大洋の漫画とかでそういう話がなかったわけじゃないけど、すっかりやられてしまった。
子を産み育てるということができてしまうことによって、いよいよ人間とロボットの差がわからなくなってしまう。人間とは?人間らしさとは?この辺のことが前作とは違う切り口で深く突きつけられる。
引き合いに出して申し訳ないけど、スカヨハの攻殻機動隊も、このあたりのことを深く盛り込んでいたら本作に並ぶ映画になったんじゃないかと思う。
前作の世界観、ストーリー、テーマをちゃんと継承しながらも、前作に囚われない新しい発想で素晴らしい映画になっていると思う。続編としてこんなにうまくいくことってないんじゃないか。
とにかくよかった。
けどちょっと冷静になると、わからないところもあって、また何回か観ようと思う。
とりあえずここまで。
追記
2回目観た。
前回観てすごくよかったけど、いろいろ考えるとわからないことがでてきて、それを確認するためというのもあってもう一度観たけど、やっぱりわからなかった。でも何がわからないかがわかってきてよかった。
それは以下の通り。
・ラヴが泣く意味(2回)
・ウォレスの眼の意味
・目が全部黒目の女の映像とのシーンの意味
・老化していく存在なのに大人として生産される不自然さ
・娘はなぜ、自分の記憶をレプリカントに入れたのか
・レイチェルとデッカードの運命はタイレルに仕組まれていたのか(おそらくそうなのだろう)
・思い出として登場するレイチェルは、髪を下ろしていた方がいいんじゃないか
・バーチャルな異性に愛を求めていてセックスもするのに、基本的に生殖機能がないというのは成立するのか
・それは移植された記憶だと言われてショックで激昂するシーンがあるのに、その後子供は女の子だったと言われてショックを受けるシーンがあるけどなぜ?
やっぱりまだ自分かも?と思っていたということ?
この辺りを理解するまで、何度でも観ないといけない。これはすごい映画だと思うから。