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マレフィセント2のMrMINEのレビュー・感想・評価

マレフィセント2(2019年製作の映画)
3.9
1作目よりも全てが成長し、大人のためのおとぎ話となっています。

残酷なシーンしかり、ディズニー映画ならではのハッピーエンドしかり。
感情の起伏が激しくなる、ファンタジー作品。

自然界と人間界、未開と文明、野蛮と文明。
衣装、美術、装置、2つの相反する世界観を見比べるのが、楽しい。

また、富という欲を求めるが故の残忍さと、秩序を保とうとするが故に生じる“異質なものを排除しようとする”冷酷さ、
イコール、人間の弱さも、ファンタジー世界の中に散りばめられています。

ディズニーアニメが、古くより伝えようとしてきた自然界との共存共栄が、この作品では色濃く表現されていました。


人間と妖精の共存の一方、もうひとつのテーマは〝母娘の葛藤〟
アンジ演じるマレフィセントは、すっかり母親の顔になっていました。
憎き人間に娘を奪われ怒りに狂う姿、また、自立する娘を見守る、どこか悲しげで嬉しくもあるおかんの姿。
美しさは健在ですが、どのシーンにも母性溢れる姿が印象的でした。

P.S.キャットウーマンのイメージが未だに強い、ミシェル・ファイファー。今回のヴィランです。やっぱりこの人は、悪役顔!!
仕上がってます!!!
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