だい

群衆の中の一つの顔のだいのレビュー・感想・評価

群衆の中の一つの顔(1957年製作の映画)
3.0
キャプラの「群衆」とか、ロッセンの「オール・ザ・キングスメン」とか、
そういう過去の名作数本を上手くちゃんぽんしたような映画。

主人公ロンサム・ローズを演じるアンディ・グリフィス初見だけど、
よくもまああんなに野卑な感じの役者見つけたなぁとか何とか。

あれだけ下品だと成り上がり感がバリバリに出まくってて、
これは完全にキャスティングの勝利。


「スターになっても平常心でいられるのは聖人だけだ」
みたいな台詞があったけど(うろ覚え)、
少なくとも映画業界内部から見ても、
そういう風な感覚で見えるくらいの当時の状況だったんだなあ。

ぼくもね、昔付き合ってた子の妹が芸能人だったんだけど、
やっぱりちょっと感覚が違いますよね。
モラル面での常識がぶっ飛んでるというか。

まあ、卵が先か鶏が先かの話でもあるんだけど。



スターシステムで作り上げられた偶像なんて、
すぐにでも他の誰かにすげ替えられる。

カザンは誰に対してこのメッセージを発したんだろうな?
だい

だい