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ありがとう、トニ・エルドマンのodyssのレビュー・感想・評価

2.5
【コンセプトはいいが、作りがうまくない】

キャリアウーマンとして日夜働く娘(と言ってももう三十代でしょう)と、それを気遣うイタズラ好きの父親が演じる喜劇的映画。
この父親像は、一種のトリックスターですね。世界を攪乱するイタズラ好きのキャラクター。

コンセプト自体は悪くないと思うんですけど、作りがイマイチなのが難点。

そもそも、162分というのは長過ぎ。きっちり120分で作れないんでしょうか。
脚本の作り方とか、シーンの削り方だとか、基本的なことが出来ていない。下手だな、と思う。だらだら進行する映画なんです。

批評家がほめるのもむべなるかな。批評家って作りの枠を壊した映画が好きなんですよね。それが芸術的だと思い込んでいるから。

でもふつうの映画ファンからすれば、こんな怠慢な作りの映画を見せられたのではたまったものではありません。

批評家の褒める映画に良作なし。本作もその例外ではありませんでした。

なお、最後近くに過激なシーンあり。でもヒロインのお○ぱいは垂れていて魅力に乏しい。若いアシスタント役の女優はその点で合格点(笑)。
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