ハナツバキ

ありがとう、トニ・エルドマンのハナツバキのレビュー・感想・評価

4.0
離婚していて飼っていた犬も亡くなり、別に暮らしている娘の前に突然現れた父。
コンサルティング会社で働いている娘が悪戦苦闘しているのを知り、何とか彼なりの独特なやり方で、彼女に寄り添おうとする。
題材として親子の話はたくさんあっても子供の仕事を含めて親が関わる描かれ方はあまりない気がする。
要は親は子供が幸せに暮らしているかどうかが知りたいのだ。
たとえ親がどんな珍妙な手段を使おうとも。
仕事に振り回されるのを描くとつい深刻になりがちだがユーモラスを交えて描かれているので上映時間が長いとは感じなかった。
その点、深刻にならずに観られたのでそれも高評価につながったのかと思いました。
ヨーロッパなどで数々の賞をもらった作品。
日本でも仕事の働き方を描いた映画というのはそう多くはないと思う。
そういう意味では希少な視点を持った映画。
ハナツバキ

ハナツバキ