キモサベ

ありがとう、トニ・エルドマンのキモサベのレビュー・感想・評価

3.1
冒頭、宅急便の配達員さんと“シャレにならない”応対をする、ふざけたオヤジがこの映画の主人公でした
こういうの、仕掛ける相手によっては張倒されますよ

で、ほどなくして“娘”登場、はなれた地で働くキャリアウーマンらしい・・・あのケイト・ブランシェットのような、どこか冷たい瞳が、後の父親との“騒動?”を予感させます
何もなきゃいいけど・・・でも、“映画”だしなぁ(絶対に“あるっ!”)

そもそもどこの国のお話なのか、ドイツ?
娘がルーマニア(ブカレスト)で働いているのはわかるのですが・・・っても、チャウシェスクとコマネチしか知らない自分です・・・どっちも死語か?(※でも、劇中“チャウシェスク宮殿”とか言ってました)

娘の仕事場まで連絡なしに押し掛ける父
ただ、娘は大事な商談をかかえている最中・・・父にかまってばかりいられません
さらに帰ったはずの父が、娘のいく先々に変装して現れます

“爆発”が秒読みへ向かっていること・・・ぐらい、自分にだってわかりますよ

感想といきましょう
父も父なら娘も娘・・・です
娘が忙しいんだから、察して『帰んなよ』オヤジっ!
娘も、誰かに父を頼むとか、“はとバス”で観光させるとか・・・ダメか

しっかし、監督も監督ですよね、こんな父娘のイライラ話に“160分”も付合わせるのですから

結論
“父と娘”・・・が、ぎくしゃくするのは本作を観るまでもなく、日本人であれば誰でもわかっていることです
小津安二郎の時代から・・・ね

でも、この父娘にはちょっと入り込めなかったなぁ
キモサベ

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