1969年当時の、サブカル、アングラの世界を記録している、東映ドキュメンタリー作品。完全にヤコペッティの影響下であり、タイトル・バックを横尾忠則、ナレーションを西村晃が担当。当時27歳の唐十郎も本人役で登場する。
内容を簡易的に挙げると、「若者が主導するアングラ劇団」「女性の美容整形と、男性の女装行為」「サドマゾ関係」「ブルーフィルムの撮影隊と出演女優」「女体を売りにした性産業(売春行為)」といった具合。
整形手術の場面では、手術中の様子がそのまま映像に収められており、まぶたを二重にする外科手術を見ることが可能。また、マゾヒズムに言及する場面では「家畜人ヤプー」の覆面作家・沼正三の姿を見ることができる。
アングラ劇団の活動場面では、街そのものを女性に見立てて愛撫するという「ゼロ次元商会」のパフォーマンスがツボに入る(彼らは松本俊夫監督「薔薇の葬列」にも出演している)。