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スラック・ベイのchiyoのレビュー・感想・評価

スラック・ベイ(2016年製作の映画)
3.5
2022/7/4
1910年の夏、フランス最北部ノール県にある海岸沿いの田舎町。この地に避暑にやって来た上流階級の一族が、揃いも揃って奇人ばかり!が、彼らを演じるのが、ファブリス・ルキーニ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキとなかなか豪華。そして、地元の漁師一家は割と初っ端からカニバリズムを披露し、派遣された刑事2人組は「プティ・カンカン」を彷彿させる無能っぷり。さらに、さらりと近親相姦までぶち込んでくるブラックさで、やっぱりブリュノ・デュモン監督は侮れない。若者2人の恋の結末に残念感はあるものの、全てを掻っ攫っていったラストにただただ唖然。ずっと違和感があった刑事の足音の謎が解け、私的にはちょっとすっきり。監督と俳優を始め、映画を作る側が一番楽しんでそう。
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