Reiren

愛を綴る女のReirenのネタバレレビュー・内容・結末

愛を綴る女(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「愛とは何か」を知らずに生きてきた女性
ガブリエル

彼女のそれはほぼ妄想
愛のない結婚とお互い誓い合った筈の夫から
真実の愛とは何かを知らされる

流産の原因腎臓結石を治療するため行った
療養施設で知り合った男と心を通わせたかに
思えたが、間もなく施設を出ていった男は
死に、それと知らずに思いのたけを手紙に
綴り、返事を待ち続ける女

まとめて手紙が送り返されるが先方の
意図は不明

ガブリエルは男が転院する前結ばれたと信じ
(実際の相手は夫だった)
授かった子に、男との思い出のピアノ曲
「舟歌」を弾かせて心を慰める

ずっとカバンに封印して
男が座っていると信じて一緒に撮った
記念写真には彼女しか写っていなかった・・・

そんな妻の様子を言葉少なに見守る夫

ガブリエルが愛と信じていたものは
妄想であったと知った時
夫が語った一言が胸に沁みる

ガブリエルの表情のわずかな変化で
心が大きく動いたのがわかる

余計なナレーションが無かったので
観る側の思い入れで補完出来たのが良かった

女性目線で作られているような作品だが
男性が観るとまた、感慨深いものが
あるだろう

危うく、切なく、心に響くラブストーリー
しみじみ良い映画だと思った
Reiren

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