コティアールが『ピアフ』に続き常軌を逸した女ガブリエルを熱演。
長い時間を経て、真実の愛に辿り着く物語で、個人的にめちゃ好きな設定だ。
チャイコフスキーの「四季」(原題:Les Saisons)はロシアの一年の風物を各月ごとに12のピアノ曲で描写した作品集。その中の一曲、6月の『舟唄』が使われる。
終盤息子が弾くピアノが胸に迫る。健気じゃぁ…
主人公ガブリエルは南仏バルジュモンの出身。Googlemapでしらべるとカンヌから西へ57キロ1時間14分と出る。この辺りは心底好き過ぎて実際のロケ地が何処か知らんが、設定がそこであると言うだけでキュンキュンである。
結婚後、夫が建てた家は海辺だから、ここから近い地中海に面した田舎町と推測。これまたいい所だワ。
療養所のある辺りはどこらへんだろう。日本程ではないがフランスも温泉は多い。解説ではスイスのホテルl'hôtel Schatzalp を使っているとのこと。
結局、母との確執が原因だったことを思うと、強引に結婚を決めた母自身、娘に何が必要か良く分かっていたのだろう。あてがわれた夫ジョゼ、カタルーニャ男子に人気の名前「ジョルディ」を思い起こさせる。守護神サンジョルディですから…きっときっと守ってくれたのだ。
ラスト、スペイン山中の村がこれまた素敵!