天豆てんまめ

愛を綴る女の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

愛を綴る女(2016年製作の映画)
3.4
田舎景色や海辺の風景が美しい。可憐な水色ワンピのマリオンコティヤールの狂気に満ちた性愛へのロマン。半裸で本を舐める。全裸で本を読む。惚れた教師に愛の詩捧げて断られ突き飛ばす激しさ。親に厄介払いされ興味ない無口な中東出身中年男とあなたを愛さないと言い切って結婚し、男が娼館に行こうとすると化粧してお金払わせ寝て妊娠する。結石入院して戦争帰り病でやつれた影のあるピアノの弾ける青年に惚れ、勝手に看病して夜中部屋に行き抱きしめるが翌朝彼は窓飛び降りの末救急車に全力で追いかけるが去る。と思いきや青年なぜか元気に帰ってくる。森散歩していきなり脱ぎだす彼女。夜に彼女が念願していた濃厚なSEX。彼は去る。女すがる。夫の元へ戻り彼に手紙送るが返ってこない。息子ができて10年程発ち彼が弾いたピアノを弾かせる。ある日彼の住まいを見つけ息子の発表会ほっぽり出して走りだす。そして物語が反転していく。。忍耐力あり過ぎの夫の悲しい眼差しと最後の言葉が深い。マリオンコティヤールは激しくも哀しくも狂おしくも強烈。真実の愛の行方がテーマなのだろうか。