たらい回しはうんざりなんじゃい‼︎
病気で医師から仕事を止められたダニエル。国の援助を受けようと役所に足を運ぶも仕事しろと言われる。でも医師には仕事しないように言われる…という無限ループにハマってしまいます。
そんな中で出会った母子家庭の親子。
偶然の出会いから始まった彼らの関係が、いつしか支え合う存在となり…
これは観ていて非常に辛い作品でしたね。
タイトルで何故に名乗っているのかが、もう痛ましいまであります！
もう、役所や生活支援の制度がリアルすぎて。
社会で保護しなければならない状態に陥る人に対して迅速な対応が求められるはずなのに、それを申請する壁というのは思ったよりも高く遠いんですよね。
あくまで個人で判断できない内容なので、組織内で誰がやっても間違いなく同じ結果にする為もあるのでしょうが…
この国や市のシステムにうんざりするわけですが、ダニエルが非常に人間味溢れているので観ていられましたね！
基本、礼儀正しくて、優しくて、でも理不尽に感じる事にはキレる。結構、キレる。というか口悪い。笑
いや、でも、こういう人いるよなー。という感じが凄いですよね。
他人にその人の事を聞くと「良い人だよ」と言う人と「イカれてるよ」という人が出てくる感じ。
だからこそ、彼は本音で行動しているというのがよく伝わりました。
彼が子どもや隣人たちに対しての振る舞いというのが、人として非常に魅力的でした( ´∀｀)b
……故にラストは…なんでなん⁇
今年は世界的に大変な年でしたね。日本でも失業者が急増し、住む場所も失っているという方が相当数いるようで。
このコロナ禍が収束しない以上はまだ拡大するであろうこの状況というのは、決して他人事ではありません。
私個人では社会に対して何かなんてことは出来ませんし、しませんが、せめて自分の身近な人達からダニエルのような事が起きないよう祈るばかりでした。
手の届く範囲くらいの人は助けられる人間でありたいですね(；´Д`A
