goalie

わたしは、ダニエル・ブレイクのgoalieのレビュー・感想・評価

3.6
特別な立場におかれた人間にスポットを当てるのではなく、誰にでも当てはまる人間にスポットが当てられている。
特に目立ちもしないじい様が病気で仕事を失い、手当を受けるために通う役所でたらい回しにされる。日々の生活が苦しく、人としての尊厳を失いそうになる状況なのに、なんでこんなにも同じような立場にいる見ず知らずのある家族に無償で手を差し伸べられるのか。
本当は役所がしっかりセーフティネットの役割を果たす必要があるのに、弱い立場の人間が割りをくう。そうした社会風刺もピリッと効いている。
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