ブレイディみかこの「ワイルドサイドをほっつき歩け」を読んで、イギリスの現代の下層社会に興味を持って観てみた。
セーフティネットを意図的に機能させないようにしている行政の冷たさと、貧者同士の助け合いの温かさとが描かれていた。アメリカの格差や労働者の貧困はよく見聞きしていたが、イギリスが、それも移民などでない元々のイギリス国民がこのような状況であるというのは想像以上だった。
一方で日本は、行政はもう少しマシかもしれないが、コミュニティの貧しさ・空洞化や、社会保障を受ける人への差別がひどい分、より尊厳を傷つけられているのではとも感じた。
