JTKの映画メモ

わたしは、ダニエル・ブレイクのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

4.2
今年度観た映画のベスト5に入りそうな程良かった。
イギリスの社会保障制度への著しい問題提起になっている社会派映画であると同時にアメリカ映画にありがちな安っぽいヒューマニズム映画とは一線を画したヒューマンドラマであった。
おっさんダニエル・ブレイクのなんとチャーミングなことよ!
鋭い社会批評と市井の人々に対する優しい眼差し。そこに出てくる人々はアメリカ映画に出てくる過剰なまでの美男美女ではなく、あくまで等身大。故に普遍的で感情移入できる、その巧さ。流石、ケン・ローチ。
こういった映画だと素直に泣けるのだ。
ホントにいい映画。お金払う価値のある映画とは、こういう映画のこと。決してラ・ラ何とやらとは違うのだ。けけけ。