こばまさ

ローサは密告されたのこばまさのレビュー・感想・評価

ローサは密告された(2016年製作の映画)
3.6
アジアに行き隊!のお時間です。
第7回は、あちゃん選定作品
フィリピン映画🇵🇭『ローサは密告された』
それではレッツゴー✈️


KISSのバンドTシャツを違和感なく着こなす肝っ玉母ちゃんローサ。
そんなローサとその家族を描いたヒューマンドラマだと思ったら、麻薬密売の話だった。
コンビニ?駄菓子屋兼タバコ屋?を経営しながら、“アイス”という隠語を使い、商品に薬物を隠して売り捌く日々。
しかし、ある日突然警察が店に押し入り、ローサ夫妻は連行される。
フィリピンのスラム街での一夜を描いた、ドキュメンタリータッチの作品。


フィリピン事情が全く分からないけど、めちゃくちゃリアルです。
警察24時ぐらい密着して、警察24時と真逆の汚職警官達。

これがフィリピン流のやり方なのか。
もとい、フィリピン警察の素性なのか。
マジでやり方が酷くて惨い。
金も薬も巻き上げて、更には高額の保釈金まで請求する始末。

兄はテレビを売り、姉は親戚を訪ね回ってお金を借り、弟は男に体を売る。
これがフィリピン、マニラの現実だと思うと、やるせないですね。

ただ、家族を大事にする気持ちは伝わったが、そもそも法に触れる事をしている自覚はあったのか否か。
そうでもしないと、生きていけないし、食べていけないのだろう。
金儲けの為ではなく、生活の為の密売。
マニラの貧困と警察の汚職を描いた、リアルなサスペンスドラマでした。


あちゃちゃん、お疲れ様〜!
実話ベースと知ってビックリよ…
こばまさ

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