ルーマニア映画。そんなに多く本数を鑑賞してはいませんが、例えばイギリス映画の『ずっと曇っている感』いうか。画質にウェット感というか終始不穏な独特なものがあるように思います。また本作ではときおり挿入される手持ちカメラのブレ(おそらく敢えて)がその雰囲気をより一層際立たせています。
セリフも少なく基本的に会話劇ですし、役者もストーリーも特に派手さはないものの、実際に起こりえそうな内容で引き込まれました。ラストも淡々としています。
家族といえどそれぞれに秘密や闇を抱えていて。それでも最善を尽くそうとする秀逸な家族ドラマでした。じっくり味わいたい方向けかと(´・∀・`)