ちゑ

ラビング 愛という名前のふたりのちゑのレビュー・感想・評価

2.5
実話なので淡々と物語は進み、エンターテイメント的な要素はないが、こんな時代が本当にあったのだということを忘れてはいけない。

日本とは違い州によって法律の違うアメリカで、人種の違う人同士の愛が法律で認められることになった歴史的な判例のお話。

裁判で勝利を勝ち取るストーリー展開というより、主人公家族の愛情に溢れた日常を描いている。

しかしいつかアメリカの黒人社会が石器時代を語るように『そんな時代もあったみたいだね。』と忘れてもいい時代が来ることも願いたい。でないと、黒人の子供達が歴史を知った時、暗黒の時代に怒りや悲しみや劣等感を抱いてしまうかもしれない。そのことを思い出す必要のない、法だけでなく人々の心の中でも真の意味で、平等が当たり前の世の中になってほしい。

しかし素敵な苗字だな。
ちゑ

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