「キワモノは突きつめると芸術になる」という概念はたしかにあるように思う。
が、諸刃の刃といいましょうか、“エロ”と“芸術”の間=冷静と情熱の間、均衡を保つのは難しい。
ただ、この作品はストーリーラインが手堅いため、映像的にはパクチャヌクの変態性にいくら偏ろうとも物語が成り立つ。
やりたい放題すぎて笑うしかないわけだけど、それが珍味的味わい、大人の嗜みへと昇華していくから参った。
後半、逃げてきたスッキとアガシが落ちあい抱き合う姿には、OMG! こんなにさわやかな気持ちにさせられるなんて!!! とびっくりしましたよw
途中、理解の範疇を越えてしまい笑い出してしまったので、映画館で見ていたらどうなっていたことか……
あとやっぱり衣裳、美術、装飾が完璧。世界観を完全に作り上げたパクチャヌク恐るべし。