U-NEXTのおすすめに出てくる作品、知らない作品が多くて、興味をもって見てみるとなかなか良いことも多い。本作もそのパターン。
ただし、ほっこりした邦題とキービジュアルの印象から想像する内容とはかなり異なっている。
フィンランド初のボクシング世界タイトル戦という史実に基づいていて、実在したボクサー、オリ・マキの1962年8月の世界戦への過程を丁寧に描いている。
内向的な性格のオリが国中から注目を浴びることのストレスと、約1割もの体重を数日で減らす過酷な減量苦、
そして兄貴分のプロモーターとの友情と葛藤など、短尺ながらしっかりとした余韻の残る映画だった。音楽も良い。
ボクシングの描写はリアル路線。
あとボクサーたちがすぐ素っ裸になる。
恋愛要素の部分は終始爽やかで良かった。
ラストシーンにすれ違う老夫婦は本物のオリ・マキ夫妻です。エンドロールで知って2度見した。