てんやもん太郎

オリ・マキの人生で最も幸せな日のてんやもん太郎のレビュー・感想・評価

4.1
かわいい映画。
全体に漂う素朴さがいい。
悲壮感がないのがいい。
当時の映像を見ているような錯覚に陥る。

あの凧揚げのシーンがもう、主人公の人生の捉え方なんだろうな。
オープニングがなんかかっこいい。
あそこで心を奪われた。
別に派手とかじゃないんだけど、なんかガツンガツンとくる。
何かちょっとした違和感、心地よい違和感。
場面展開が意外にダイナミックな感じもした。

ヒロインの仕草表情がめちゃくちゃ可愛い。
なんでもないシーンにハッとさせられる。
ラストシーンもいいなぁ。
サラッとしていてなんだか品がある。
退屈しそうなんだけど、そうはならない。

うまく言えないけど、脇に落ちているもの、周りにあるどうでも良さそうなものを大切にしたい気持ちって多くの人が持っているんだろうけど。
それを実際に行動として大切にするにはある程度の勇気がいるんだなぁと。

いや、素敵な映画です。