サイクロプス

マリアンヌのサイクロプスのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
4.0
これから見る人は、何も知らずに見た方がいい
この映画の宣伝すら、説明し過ぎ
「感涙のラブストーリー」だけで十分
サスペンスは筋が命だ


僕はゼメキス監督、主演がブラピとコティヤール、
舞台はモロッコのカサブランカ
くらいしか知らずに観た

1942年のカサブランカっていうから、
昔の映画のオマージュかと
ピアノで"As time goes by"が流れたり、
ボガートが「君の瞳に乾杯」て囁いたり

舞台は「カサブランカ」なんだけど、
韓国映画の「シュリ」に近いかな
見ればなるほど〜と思ってもらえるはず


ストーリーには深入りしないとして、
まぁ、劇中の衣装が秀逸
コティヤールがまとうエメラルド・グリーンのパーティドレス
彼女の美貌と知性にマッチして、惚れぼれ

ブラピは仕立ての良いスーツ姿
特に、シャツとネクタイの生地がいかにも上品
戦前の将官クラスは貴族階級なんだなと、溜息が出るほど
僕も映画の帰りに、ネクタイだけ買ってしまった


ハリウッド映画として面白いのは、言葉の問題
マドリードだろうとベルリンだろうと、皆が当たり前のように英語で会話する
グローバリゼーションの進んだ21世紀では、現実世界がこれに近付いた

この映画の舞台はモロッコ
1942年当時は、フランスの植民地だ
なんとブラピも仏語を喋っている!
本物のフランス人コティヤールに、
ケベック(カナダ)訛りだと茶化されながら
なぜか、ナチの将校は流暢な英語を話すんだけど笑


最後に付け加えると、
やっぱり泣きますよ
「感涙のラブストーリー」なので