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マリアンヌのyukinchiのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
3.6
流石のロバート・ゼメキス。得意分野でないのはどうなんだろうと思いましたが、きっちり作り込んでくれますね。この監督に外れナシ、と証明する仕上がりです。

ストーリーはスパイの恋愛もの、というシンプルな骨子。配役も過剰を控え、主役二人に的を絞ってあります。要するに、映画の出来映えは二人にかかっていたわけで。


『ミッドナイト~』の彼女が好きな小生は、マリオンの魔性っぷりが堪能できて満足でした。可憐で艶めいていて、いつまでも見つめていたいという気分になります。そりゃブラピでも虜になるわな(笑)。
ちなみに衣装も素敵です。


ブラピは、まだこんな役演ってくれるんだぁ✴って嬉しくなりました。役のために、ちょっと若作りしたのかしら?『ジョー・ブラック~』を思い出しますね。


ただ、ゼメキス監督がこういう作風でしょう。
完璧過ぎた…かなぁ。
ある種の予定調和というか、ステレオタイプ感が否めなかったというか。
ぶっちゃけ、マックス役はトム・クルーズでもマット・デイモンでも大差なかった気がします(。-ω-)辛口ですかね。

だってせっかくなら、『イミテーション~』のカンバーバッチみたいな僥倖がほしいじゃない。
個人的には、ケイシー・アフレック辺りで勝負に出てほしかったかなぁと。



ゼメキス作品ゆえに、射撃シーンの“安全装置”を応用したラスト(助かる系)もアリだったのでは?なんて考えてしまいますが、今回はシリアスに徹したかったのでしょうね。

小生なら、愛する人に銃を握らせて、自ら引き金を引く最期…が本望だな。うむ。
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