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デジレのIMAOのレビュー・感想・評価

デジレ(1937年製作の映画)
4.0
夢で好きな人を声にだして呼んでしまう。これはそのままトリュフォーの『隣の女』で継承されているネタだった。今回、数本しか観れなかったけど、トリュフォーがサッシャ・ギドリに如何に影響を受けていたのかがわかっただけでも収穫だった。
演出家、監督としてのサッシャ・ギドリはもちろん凄いけど、役者としての彼も本当にすごい!もう早口であれだけの長台詞をまるで機関銃のようにまくしたてる感じは、本物の『芸』を見せつけられた感じ。今の演技ってなんだか、少し間合いを取りすぎて重い感じがするが、サッシャ・ギドリの演技には不思議な「軽み」も感じられる。もちろんその正反対もできたりして、この人の芸風の深さも堪能出来た。
故・梅本洋一先生の『サッシャ・ギドリ 都市・演劇・映画 増補新版』も購入。
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