MCATM

デジレのMCATMのレビュー・感想・評価

デジレ(1937年製作の映画)
4.0
「デジレ(欲望の対象)」という名の優秀な召使いが、まさにその名の通り欲望を投影され続けるが故に職を失う。自分は単に欲望され続けているだけなのに、身分の差から不利益を被ってしまうその理不尽さを大いに嘆いたその時、物語はコメディを飛び越えて社会性を帯びた訴えと化す。圧巻の喋り芸が何度か披露され、その上手さに圧倒されてしまった。去りゆくデジレの奥に、雇用主の奥さんの姿が寂しく映っていた。
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