本日の巣ごもり鑑賞。
吉永小百合さん、やはりどの映画に出ても「吉永小百合」で、今作の「小松原志乃」にはなれない。
子供の年齢から20 代半ばから30代頃までの話のようだけれど、撮影当時60歳手前、役…
行定監督にはこのようなキャストを捌くだけの能力はない。
無駄に感動してくださいと言わんばかりの音楽。これが時代劇にまったくはまらない悲しさは辛い。
そもそも時代劇には抑え気味のほうが余韻を感じられる…
バガボンドを詰め込んだような内容なのに
僕には何も見えなくて
あるはずの手応えが何もない
音も香りも感じられず
時間だけはたくさん経過した
あの頃の北海道でサラブレッド達が駆け回るシーンだけは
何か…
厳しい環境厳しい人間関係厳しいスパイラルとにかく厳しい止まることを知らない厳しさ
顔にこれからどうなるの書いているので展開はすぐわかるが厳しいことしか書いていないので「うわぁ…」と思いながら観ること…
吉永小百合さんを美しく撮るためだけの、壮大な忖度映画。
行定監督はサユリスト世代でもなさそうなのに…才能の問題か?
吉永さんのお歳を召しても変わらぬ楚々とした美しさは余人を持って代えがたいとは思うけ…