KnightsofOdessa

ブンミおじさんの森のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)
3.0
[] 60点

2010年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。アピチャッポン・ウィーラセタクンの2回目の選出で、パルムドール受賞作品。アピ先生の映画を含めて、タイ映画の独特の時間感覚はなんとなく国民性に近い部分がある気もするが、ちーっすという感じでやって来た妻の幽霊と毛むくじゃらの息子を無表情で受け入れるほどではない気がする。その点について、後に"過去のある人を殺す独裁者"の夢の挿話で回収しているのが興味深い。将来的に本作品で描かれているような価値観というか、自然や過去とともにあるという考え方が消滅することを危惧しているのか。姫が滝壺を覗き込むシーンでなぜか『GOEMON』を思い出したのと、『世紀の光』に続いてポップソングエンドが良き。
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