『世紀の光』がちょっとピンとこなかったので、アピチャッポンがその次に撮った本作を鑑賞。大林宣彦級のぶっ飛び映画で面白かった。あまりにデタラメ過ぎて声出して笑ってしまった。
腎臓病を患い、自らの死期を悟ったブンミおじさんが、ゆったりとした時間の中で静かに余生を過ごしていると、亡くなった妻の霊や猿の精霊になった息子が現れ、どこかの国の王女様が喋るナマズとファックしてナマズ化(しかもブンミおじさんの前世の記憶)、ラストはまさかの幽体離脱。
『世紀の光』同様、作品全体のテンポが牛歩国会並みにスローだが、随所にマジックリアリズムなものを仕込んでくるので、前作よりも好き。
あと、緑のハイコントラストな色合いも息を呑むほど綺麗だった。