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ブンミおじさんの森のTTのレビュー・感想・評価

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)
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『世紀の光』がちょっとピンとこなかったので、アピチャッポンがその次に撮った本作を鑑賞。大林宣彦級のぶっ飛び映画で面白かった。あまりにデタラメ過ぎて声出して笑ってしまった。

腎臓病を患い、自らの死期を悟ったブンミおじさんが、ゆったりとした時間の中で静かに余生を過ごしていると、亡くなった妻の霊や猿の精霊になった息子が現れ、どこかの国の王女様が喋るナマズとファックしてナマズ化(しかもブンミおじさんの前世の記憶)、ラストはまさかの幽体離脱。

『世紀の光』同様、作品全体のテンポが牛歩国会並みにスローだが、随所にマジックリアリズムなものを仕込んでくるので、前作よりも好き。

あと、緑のハイコントラストな色合いも息を呑むほど綺麗だった。
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