るか

ブンミおじさんの森のるかのレビュー・感想・評価

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)
3.7
引き算とリアリズムによって作り出された愛すべき「暇な時間」をタイ独特の死生観とともに魅せてくれる。
食卓にいきなり死んだお姉さんがスっと出てきたりオリジナル版の猿の惑星かと思うような着ぐるみが「息子です。」とか言って暗闇から出てくるから序盤は頭に疑問符が浮かびながら笑っていた。
映画的なスペクタクルは皆無。正直寝てしまった。が、オープニングシーケンスの水牛のライティングやフィルムの質感、匂いが感じれそうなほど緻密かつ雄大な自然風景描写。随所で評価を得ている理由は感じられる作品だった。
るか

るか