このレビューはネタバレを含みます
新文芸坐のオールナイト上映1本目
初アピチャッポンというか初タイ映画なので緊張したが、その緊張をぶち壊す意味不明さ。
ジャンルはおそらくファンタジーである。余命わずかなブンミの元に、死んだはずの妻や失踪した息子が姿を変えて現れ、やがて森へと誘われる。
そもそも死んだ妻や息子が猿になって現れても受け入れが早すぎて笑ってしまう。「毛が伸びたな」じゃないんだよ!と思わずツッコミを入れてしまいたくなった。
だがコメディではないのでキャラクターは至って真面目。そのまま生と死が交錯したような不思議な映像が繰り広げられる。
映像は非常に綺麗で、何より音が素晴らしい。映画館で見れてよかったと感じた。
最後の幽体離脱してからただお茶するだけの感じで終わるゆるさが少しクセになる。あとタイの葬式って色使いがすごいな。