ゆう

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のゆうのレビュー・感想・評価

3.0
パッケージ自体は目に触れる機会が多いので存在はしっていたが、これスティーヴン・キングなんですね。死体探させるの好きですね(笑)

単純なホラー作品かと思い込んでいましたが、少年少女のひと夏での成長を描いたジュブナイル要素高めのストーリーだったんですね。
あの頃の恐怖の対象って、いじめっ子だったり、親だったり、孤独だったりするので、国は違えど共感する部分が多く感情移入しやすかった。
90年台初頭のあの懐かしい感じ、移動手段がチャリとか、ストリートファイターとか、ノスタルジーに浸らせる演出が多かったのもにくい!

ベバリーのヒロインとしての力も強くて良かったですね。同年代の男の子と比べて身長も高く、少し大人びたあの感じ。
ベバリーが生理用品を買うシーンがあるが、大人になっていく、女性になっていくという恐ろしさを、洗面台から血が噴き出るという演出で暗にその恐怖が示されていたのも見事でした。

『キャッツ』の時も思いましたが、映像技術の進歩が時にノイズになる事ってあるもんですね。
CGすげぇ〜という感情が先行するので、怖いという感情が出てこない。
ホラーとしては少し致命的なような気がしますが、ジュブナイル物として見る分には問題ないかな。
ゆう

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