HAYATO

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のHAYATOのレビュー・感想・評価

3.5
2023年448本目
「ホラーの帝王」スティーブン・キング原作
連続児童失踪事件で弟が犠牲になり、悲しみに暮れる内気な少年の前に「それ」が表れ、彼は同じく「それ」に怯える子供たちと団結し、共に立ち向かうことを決意する。
ホラー映画だけど、青春映画のような少年少女の一夏の冒険模様が描かれていて、同じくスティーブン・キング原作の『スタンド・バイ・ミー』を思い出させる。
ペニーワイズとの壮絶な戦いを通し、子供達がそれぞれ固有に抱えた恐怖を乗り越えていく姿に、勇気を貰える。
静寂や音楽を巧みに用いたホラー的な表現や、容赦なく残酷に人間が死ぬ描写は、背筋が凍るほどに恐ろしく、見応えがあった。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』でも印象的な演技を見せていたビル・スカルスガルドが、美しいルックスを封印してペニーワイズ役を熱演しており、コミカルなダンスと不気味な笑い方が頭から離れない。
こういうダッサい邦題のサブタイトル大っ嫌い。
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