さみわん

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のさみわんのレビュー・感想・評価

3.6
『あの頃ペニーワイズと』第一章

子供の時に怖かった物はありますか?そして今でも怖いですか?新しくできた怖い物はどうですか?…怖い物は無い?それは怖いから忘れようとしているだけではありませんか?
ほら、思い出したでしょう。恐怖の臭いがぷんぷんしますよ。デリーの街の排水溝に潜んでいる"それ"はそんな恐怖が大好物です。

落ちこぼれの少年達と一人の少女が体験するひと夏の物語。少年達がそれぞれの恐怖と向き合い、"それ"と対峙します。

少年達の青春が最高。全員が生き生きしていています。リーダーシップを取れるやつ、皆の仲を取り持つやつ、自転車をいつも律儀に止めるやつ、大人にならざるをえなかったやつ、恋心を秘めたやつ、普段は皮肉ばかりだが、辛い時に一番に手を差し伸べるやつ。みんなが大切で誰一人として欠けてはいけない。たとえ時がいくら経とうとも。

★性的虐待描写注意。怖さは抑えめだが損壊した遺体等あり。
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