雷電五郎

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。の雷電五郎のレビュー・感想・評価

3.5
ITのリメイク作品です。

これもしかして三部作だったのかな?
ラストに第1章とあったので恐らくは続くのだと思いますが、続編でペニーワイズの起源に迫る展開があれば興味があります。日本の怖い話のような土着の信仰やルーツが積み重なって生まれた恐怖譚ぽさがあって面白かったです。

また、ホラー作品として以上に少年少女の冒険譚のような面も強く、怖さよりもワクワク感や子供達それぞれが抱えるジレンマに心が痛むことが多い作品でもありました。概ね微笑ましいシーンが多いので、ペニーワイズが登場するとホラー映画だった!と思い出したりします。
ただ、ベバリーに父親からの性的虐待を思わせるシーンが度々見受けられたのは生々しい嫌悪感があって少々気分が悪かったです。

想像していたより、ペニーワイズがガンガン前に出てくるので怖さよりも、どんだけ目立ちたがりなんだという気持ちでこれもまた微笑ましい気持ちで観れました。

ラストで子供達が大人になって町に戻って来ることを示唆したシーンがありましたので続編でペニーワイズがペニーワイズになった理由が明かされればより作品を楽しめそうです。
雷電五郎

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