そうねだいたいね

PとJKのそうねだいたいねのレビュー・感想・評価

PとJK(2017年製作の映画)
1.0
ファーストカットの長回しで土屋太鳳演じるカコが全速力で駅に向かい、ホームに到着してから電車が来るタイミングが絶妙だったので、多分リハでスタッフを何度も走らせ、時間を測ったりしたんだろうなと思ったり。終電間際やのに、外こんな人おんの?人混みで動けなくなったカコが「あのー」って言って、初対面の亀梨演じる功太に助け求めるのは普通に引いたというか、単純にこんな人嫌やなって。中高生はこれを見て一体何を得るのだろうか。カコがヤンキーに頭殴られて入院することになり、駆けつけた両親が功太に対して、「君はカコの彼氏か?」からの「明日まで目が覚めないから帰ろう」とか呑気に言ってる辺りダメ両親過ぎて笑うしかないぞ。見るからに真面目そうな警察官が、年齢を偽り合コンに潜入していた初対面の女子高生に何の前触れもなく、「結婚しようか」と云うのにキュンキュンする人がいると思っている映画関係者は即刻邦画界から追放すべきではないだろうか。逆に良いのかい中高生諸君。こんな物で満足するような人間だと思われてるんだぞ??あまりにもぶっ飛んだ展開続きで流石にマズいと思ったのか、ど正論を見事な芝居で言い放つ玉城ティナを用意しているが、歯止めが効かないサイコ物語には逆にカオスで、そんなことするなら最後までお伽話貫けよとは思った。この映画を観て、この世の中は間違えたお金の使い方をしてばかりなんだろうなと、考えずにはいられない。無能で強欲な奴らにこの国の舵取りを任せている我々はこのままでいいのだろうか。