ミュータント達は緩やかに絶えて行き、一握りの生存者達がその特異な能力を隠し人里を離れ暮らすばかりであった。
かつて数々の戦いを生き延びてきたローガンa.k.aウルヴァリンも段々と力を失い、己の中の毒に蝕まれ苦しむ毎日だった。
そんな彼の前に、とある少女が現れる。
何者かに追われる彼女は、不壊の爪を持ち自己治癒能力すら備えていた。
かつての自分を重ねたローガンは、どこかにあると言うミュータントの楽園〈エデン〉を目指し彼女と逃避行する…な話!
バイオレンス切な系ロードムービー!
そこには最早あの頃の若々しく毅然たる姿は無く、残された力で痛々しくもがく悲しいウルヴァリンがいた。
しかしかつて世界を、そして仲間を守ろうとした精神性はあの頃のままで今もずっと友人のため爪を隠し戦い続けている。
切ねえええー!!
でもエモぉぉーー!!!
ウルヴァリン終始ツンデレ。デレのシーンはほっとんど無いけど完璧に伝わってきた。これは完全にツンデレーション(ツンデレのインフレーション)ストップ高ですわ。
生き様がもうツンデレ。
そして壮絶なクライマックス…
ウルヴァリンだけじゃないけれど、物語では描かれないけど「生きて死ぬ」っていうゴールが本当はちゃんとあるんだよね。当たり前だけど。ヒーローも然り。
フィクションのキャラではあるけどX-MENという長いシリーズを見てきた故か、死ぬまでの怖さとかそれに立ち向かう姿には心が震えざるを得なかった。
ゴアっぷりはオマケだねコレ。
Xでビターな終末ということで、ブッシュドノエル的な一本でした!